設定

歴史の闇に隠れ、人であって人を超えた人形師たち。その創造物たる人形たち。その人形たちの全力を引き出す素質を持つ人形遣いたち。人形たちは死を理解しないが故に死なず、永劫に戦い続ける。
次の人形の国の王を決める戦いが始まった……。って、これ、Fate/Stay Night? いや、詳しく知らんからアレなんだけど。
歴史上、人間本来の生物の機能に頼らず独自の方法で生命を創造した(してしまった)人物は、そのまま「人形師」と呼ばれる段階にステップアップする。そうなると人間をやめてしまうので、寿命とかがなくなる。歴史上の偉人をネタにするための方便。
人形遣いは人形師とは違い、人形の主人になることでその能力を引き出す素養を持った人物。人形は人間味に触れることで能力に艶が出る訳です。
同じ人物が人形遣いと人形師になることは可能。
時は現代、人形世界の皇帝が死亡したため、次の皇帝はどの人形遣い(とその人形)になるのかを決める戦争が始まった、と言う話。
そしてその面子。

「自動人形」コッペリア(Copperia:the Automata)
製作者:人形技師コッペリウス
本当はオートマトン(automaton:単数形)なんだけど、語呂を考慮してこっちに。同タイプの木製自動人形軍団を率いる。
「鋼鉄の淑女」ルーシー(Lucy:the Iron Maiden)
製作者:拷問吏ボリス
外見は鋼鉄製の女性に見えるが、内部は空洞で物理限界を無視した容量を持ち、その中にありとあらゆる武器と拷問機具を内包している。武器を取り出して直接使ったり、投げて足がかりや地形変更に用いるなど単体戦闘能力はトップクラス。必殺技は「地獄の抱擁」。犠牲者を自分の内部に誘い込み拷問フルコースを一瞬にして食らわせる。内部では時間の流れも狂うので、素敵なことに。
元ネタあり。わかる人は少ない?
「大理石の」「生ける彫像」ガラテア(Galatea:the Marble/the Living Statue)
製作者:彫刻家ピグマリオン
ガラテアはヴィーナスの魔力で動き出したことになっているが、ピグマリオン曰く「そういうことにしないと、迫害されたかも知れないだろ?」とのこと。
ガラテアにもピグマリオンの能力が伝播し、石像があればそれに一時的に命を与えて使役することができる。金属像は対象外。
「人形少年」ピノキオ(Pinocchio:the Puppet Boy)
製作者:人形技師ゼベット
珍しい(?)男性型。他人の嘘を見破る精神感応力を持っている。これには同属である人形の嘘も含まれる。嘘はあらゆる形での嘘に対応しているので、ピノキオに格闘戦を仕掛けた場合フェイント行動は全て無駄になるし、戦術目的や戦略目標も筒抜けになる。
メトロポリスの」マリア(Maria from Metropolis)
製作者:不明
ピノキオの反対の働きかけるタイプの精神感応力の持ち主。力を集中すれば人間一人を洗脳できるし、時間をかけて大きく広げれば暴動を起こすこともできる。
未來のイヴハダリー(Hadaly L'Eve Future)
製作者:発明王トーマス・エジソン
電子生命体だが、デフォルトのフォームが人間の女性型。物理影響を持ちたい時は、その場の金属をまとめて女性型の中空の甲冑を作り、それを動かして目的を遂げる。電子生命体なので、ネットの発達した現在、彼女に入り込めない場所はないと言っていい。
「青銅巨人」タロス(Talos:the Bronze Giant)
製作者:鍛冶屋ヘファイトス
ヘファイトスは元は人間で、人形師になった段階で神の尊称が与えられた。「ヘファイトスは神」2chチック。タロスは金属製の巨人で、大きさも物理的な攻撃力防御力も物語世界最大級。現代における活動制限も最大級。参った。
蝋細工マリー・アントワネットMarie-Antoinette:the Waxwork)
製作者:マダム・タッソー
蝋人形のマリー・アントワネット。蝋をコントロールできる。蝋なので自由に姿かたちを変えて侵入を試みることができる。この能力は現代ではとても弱いものだが、社会的な権力と地位を手に入れることでそれを補っている。
「盲目の希望」パンドラ(Pandora:the Elbis)
※スペル未確認。製作者はやはりヘファイトス
ヘファイトスのもう一つの作品。完璧な美貌(に見える精神感応力)と嘘と詐欺を駆使して身一つで世界を渡り歩く悪女(?)。
「最初の」「肋骨の」イヴ(Eve:the First/the Rib)
世界で最初に生まれた「人形」。製作者は不明。現在行方不明。

後は、

弱小勢力の「リカ&バービー」
世界中の同類から情報を得られる。
「フッカーズ・フロム・ダッチ」
ダッチ・ワイフの一党。セルロイド・セレブズと不仲。色で男性社会を裏から支配する。
セルロイド・セレブズ」
マネキン人形の一党。フッカーズ・フロム・ダッチと不仲。ファッションモデル業界を根城に影響力を及ぼす。

最後に、人形の国の皇帝候補であり、新人の人形遣いである主人公と、製作者不明のメイド・アンドロイド「鋼鉄女中」メアリーアンのコンビが登場して、物語が始まる。