ダラダラメモ

だらだらとダ・カーポNo.547を読む。シナリオ・エッセイの書き方特集。
うほっ、忘れていたこといっぱい。初心に戻れ!
特に「登場人物の詳細な履歴書を書くのは真似ができて役に立つ」と言うのは、「横断歩道を渡る前に左右を見る」と同じくらいに基本かつ忘れやすいこと。
二次創作をしていると、この作業をしないことが多いしね。その人物がどんな人間かは、一次を見てわかった気になっている場合が多いので。
てなわけで、「アイアンメイド28号」の続きを書く前に人物像をはっきりさせる。

主人公「僕」

名前は伏せる。ていうか思いつかない。後でおいおい思いつくだろう。
エロゲーの主人公は最近ではキャラが薄いのが多い。受身ばかりで、だからこそ周囲に変なキャラクターを置いて強引にストーリーに巻き込んでいかなければならないのだが。
話自体は、普通人が特異な状況に巻き込まれて、その軋轢から生じる色々を描くのが主眼なので、主人公は普通人でなければならない。まあ、完全な普通人などいないので、そこで、濃すぎない程度に味付けをする必要がある。
ちょい肉のついたオタク。東京のどっかのアパートに一人暮らしの三流大学生。適当に単位とバイトをこなしつつ、オタク系サークルに在籍。買専。パソコン有り、ブロードバンド環境。
家族は両親と高校生の妹。地方に健在。
視力は良好。眼鏡、コンタクト無し。自炊できない。せいぜい米を炊く程度。仕送りとバイトで生きる。自転車を所持していたが、盗まれる。
そろそろ就活をせねばならない時期。
実は欲望は強いが、欲望の対象が少ないので無欲に見える。出世することについては懐疑的。ニーとになるのだけはやめとこうと思っているが、なったらなったでしょうがない程度の覚悟。
将来的に就職してもオタクだけはやめられないと思っている。隠す程度の分別はある。

また、作劇上、大きな嘘はついてもいいが、小さい嘘はダメと言う原則がある。

アイアンメイド28号

米軍が予算出して作った戦略兵器。
卵型のコントローラーが最後に接触した人物を主人とする。コントローラーは頑丈だが、センサーの塊であり、素肌で接触したDNAでもって主人判定を行う。
AIは非常に高度で、ロボット三原則を簡略化した原則に従う。

  1. 主人を肉体的に傷つけてはならない。また、危険を看過してはならない。
  2. 回復不能なダメージを負う場合は自己保存する。ただし、第一条を優先する。
  3. 主人の命令には絶対に従う。ただし、第一条、第二条を優先する。

この場合の危険等は、物理的な意味でも戦略的な意味でも危険は危険と捉える。
起動した直後はデフォルトで隠蔽モードになっているので、普段は一般人以上の能力を発揮することはなく、能力を持っていることを隠蔽できる環境の時にのみ瞬間的に発揮するようになっている。
これは、大きな能力を見せることで逆に(広義の)敵をひきつけることを回避する社会的戦略のためである。
少女の姿をしているのも、この隠蔽モードの一環である。社会的に弱者を装っていれば手を出されにくいからである。(あるいは、接触してくる人間をフィルタリングする効果がある)
能力を制限しないで戦闘を行えば、ワームホールの向こう側に設置された工場から事実上無限の補給を受けつつ戦略核を含む攻撃手段を選択でき、また逆に同種の攻撃に耐え得るシェルターを展開して主人も自分も守ることができる。
衛星軌道上の分身群から情報取得やレーザー照射なども可能。
ネットワークコンピュータとしても、アメリカの都市伝説コンピュータエシュロン級機能を有し、ネット上で入れない場所はない。
ただし、これらの能力を発揮してしまうと、確実に米軍の感知するところになり、そうすると奪回に来る米軍特殊部隊との戦闘は回避できず、また社会的法的にも平穏な生活をすることは難しくなる。よって、隠蔽モードでの活動が基本になる。相手の力+1で対処するのである。
1条の注意すべき点は、肉体的な危険に限定していることである。
よって、主人は毒舌を吐かれることもあるし、精神的に大切な物を奪われることもある。
主人の家族が刺客だったとしても、容赦なく刺客を無力化するだろうし、タバコは取上げられてしまうだろう。料理を作れと言われれば、予算等が許す限り、無農薬野菜を使ったヘルシー料理などを作るだろう。
また、普通の三原則に比べると2条と3条が入れ替わっている。
これによって、主人の命令によって自己破壊することはできなくなっている。もっとも、今見えているボディを破壊する程度のことは、ワームホールの向こうにある本体にとってはダメージではないので、いくらでもやってのける。ただ、あまりにも激しい破壊は、第一条を満たせなくなる可能性を考慮して、(予備ボディを作るなど)下準備をしてから実行することもある。
やろうと思えば世界を滅亡させられる大量破壊兵器だが、隠蔽モードで動いている間は、全てのスキルを非常に高度に修得した少女にしか見えない。おまけに主人の精神的健康について留意しないので、ズケズケと物を言う。まあ、命令されれば、心理学や礼儀作法を駆使して完璧なメイドにも恋人にも奴隷にもなってみせるのだが。口調も性格も自由自在だ。時間さえあれば顔も体もあなた好みに変わります。
作劇上は、無感動無表情なメイド。仕事はきっちり完全にこなすが、主人に対する敬意はない。主人が未熟な人間ならば即座に堕落(依存)させてしまう悪魔。

気付いたこと。

そうか。ファウストも参考にできるんだ。
まあ、俺はクリスチャンじゃないし、救済とかを胡散臭いと思ってるから、最後に魂の救済を用意してやる気はさらさらないんだが。